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坪内雅美 「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」
Masami Tsubouchi [ Michaël Borremans: The Advantage ]

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About the Exhibition

ベルギーを代表する現代美術作家、ミヒャエル ボレマンスの日本の美術館における初個展を開催、初期から現在までの作品が集結する貴重な機会です。不透明な現代社会を生きる人間の宿命を描きだす絵画に、映像作品を加えた絵画36点、映像2点により構成。 ベルギーのゲントを拠点に活動するボレマンスは、30代に入った1990年代半ば、それまでの写真による表現から絵画へと転向し、急速に評価の高まった作家です。デ...

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会場: 原美術館

会期: 2014 年1 月11 日~3 月30 日

About the Speaker

坪内雅美 (つぼうち・まさみ) 1965年生まれ。学習院大学人文科学研究科修士課程修了。原美術館学芸員(1997~2003年、2006年~) 最近の主な展覧会に、「ピピロッティ リスト:からから」展(2007年)、「ジム ランビー:アンノウン プレジャーズ」(2008年)、「ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ」展(2012年)、「ソフィ カル 最後のとき/最初のとき」展(2013年)、「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」展(2014年)など。

About the Artist

【ミヒャエル ボレマンス略歴】 1963 年、ベルギー、ヘラールツベルヘン生まれ。ゲント在住。 90 年代半ばより、写真による表現から油彩へと転向。以来、国内外の先鋭的な美術館やアートスペースで個展を開催、ベルリン ビエンナーレ(2005)等国際展にも参加している。近年、絵画と連動する映像も手掛け、さらに謎めいた世界を創り上げている。2010 年夏には、ベルギー王妃の依頼を受け、王宮に展示するための作品を制作、一般公開された。 日本では、個展「Earthlight Room」を開催(ギャラリー小柳、2008)、横浜トリエンナーレ(2011)にも出品している。また、国立国際美術館に絵画が2 点収蔵されている。パレ デ ボザール(ブリュッセル)にて個展開催予定[2014 年2 月22日(土)- 8 月3 日(日)]。 【ミヒャエル ボレマンスの絵画の特徴】 ・ボレマンスの作品は具象画であるため、一見、わかりやすい絵画のようでありながら、イメージは巧妙に理論化を避け、謎めいている。観る者に解釈が委ねられた、意味の開かれた作品である。 ・カンヴァスサイズが5 号程度の小品が多い。同じモチーフで複数枚描かれることもあり、制作数は少なくないが、完成作として世に出す数は限られている。 ・カンヴァスの下地には、白ではなくベージュ等を使う。地色を活かすため油絵具は薄塗りである。 ・今回は未出品だが、日記的な要素のある素描も魅力的である。まっさらな白い紙ではなく、捨てられた紙に偶然付着したシミや汚れを活かして加筆していく手法をとっている。

What to Watch Next

寺浦 薫

「おおさかカンヴァス推進事業」

中之島西部「中之島ゲートエリア」

日本 現代

片岡 香

「第17回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展」

川崎市岡本太郎美術館

現代 日本

小林 公

「ポンピドゥー・センター・コレクション フルーツ・オブ・パッション」

兵庫県立美術館

現代 フランス