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鈴木慈子 「赤鉛筆のアウトサイダー 小幡正雄展」
Obata Masao Retrospective

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About the Exhibition

小幡正雄(おばた・まさお1943-2010)さんは、1989年から暮らした神戸の障害者支援施設で、絵画制作を始めました。拾い集めた段ボールの角を丸く切って、赤鉛筆で描くのが彼のスタイルです。自室には作品がうずたかく積み上がり、部屋の隅に赤い粉がたまっていたといいます。 小幡さんは「結婚式」の様子を繰り返し描き、「おめでとう」と祝福します。結婚式や家族以外にも、船、飛行機、楽器など、その主題は多様...

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会場: 兵庫県立美術館

会期: 2012年11月17日~2013年2月24日

About the Speaker

鈴木慈子(すずき・よしこ) 兵庫県立美術館学芸員。専門は近現代美術史。担当した展覧会に「カミーユ・ピサロと印象派 永遠の近代」(2012年)、「赤鉛筆のアウトサイダー 小幡正雄展」(2012年)、「いのちの色 美術に息づく植物」(2013年)。主な論文に「カミーユ・ピサロの晩年期」(『フィロカリア』26号、2009年)、「「具体」以前の吉原治良―こどもの造形との関わりを中心に」(『民族藝術』28号、2012年)、「具体ニューヨーク展と吉原治良」(『兵庫県立美術館研究紀要』7号、2013年)など。

About the Artist

小幡正雄(おばた・まさお) 1943年岡山県生まれ。2010年没。1989年から神戸の障害者支援施設「ひふみ園」で暮らし、絵を描き始める。際限なく生み出される独特な作品群が、偶然、ひふみ園に絵を教えに来た美術家・東山嘉事の目にとまる。「アート・ナウ’98 ほとばしる表現力「アウトサイダー・アート」の断面」展(兵庫県立近代美術館、1998年)を皮切りに、国内外の美術館で紹介され、高い評価を受ける。アウトサイダー・アート/アール・ブリュットの作家として、日本を代表する存在となっている。

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