私たちは、日常の中で様々な事柄に出会い、時には楽しく時には後ろを振り返り心動かされながら日々歩んでいます。その中で私たちは「美術」に出会う時があります。それは美術館やギャラリーだけでなく、いつもの生活の中にも「美術」はたくさんあふれています。
日課のように紙や粘土に点を描き人を表現していく吉川秀明、日記に綴る文字で新たな造形を生み出す戸來貴規、人間の営みや土地の歴史をひも解きその時間背景をとりこ...
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私たちは、日常の中で様々な事柄に出会い、時には楽しく時には後ろを振り返り心動かされながら日々歩んでいます。その中で私たちは「美術」に出会う時があります。それは美術館やギャラリーだけでなく、いつもの生活の中にも「美術」はたくさんあふれています。
日課のように紙や粘土に点を描き人を表現していく吉川秀明、日記に綴る文字で新たな造形を生み出す戸來貴規、人間の営みや土地の歴史をひも解きその時間背景をとりこみ制作する山村幸則、毎日の生活の中で生きることと同じように制作を続ける堀尾貞治。彼らの作品は、私たちが日々過ごしている時間の中から美術が生まれるという当たり前のことを改めて気付かせてくれます。私たちが出会った「美術」は、そのイメージが消えることなく成長し続け、そこで得た感情が私たちの心へと浸透し、その世界は広がっていくでしょう。
本展では、現代美術の作家、美術教育を受けていない、または障がいがあるとされる表現者など様々なフィールドで活躍する作家11名の作品を紹介します。日常の中から「美術」を探し生み出す作家たちと、日々の行動の中から「美術」が生まれていく作家たちの作品から、「美術」を感じるヒントを探していきたいと思います。
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会場: 芦屋市立美術博物館
会期: 2012年6月9日 ~2012年7月29日